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記事掲載

掲載紙『月刊福祉環境』
日 付2000年3月号
タイトル「高齢者の食環境を考える」
高齢社会に貢献する福祉機器・用具の情報誌『月刊福祉環境』の3月号に、「高齢者の食環境を考える」の特集記事が掲載されました。

掲載内容(掲載内容しから)
「Dr.ミール」を始められた経緯は。
ショップの運営と特長について。
扱っている商品は。
介護食品の動きについて。
介護食品を販売する際のアドバイスは。
高齢者の食生活について。


「Dr.ミール」を始められた経緯は。
小野:

 6年前の阪神大震災で価値観が大きく変わりました。これをきっかけに勤務医だった夫は「かかりつけ医」になるべく、医院を開業し、私も栄養士・臨床検査技師という資格を生かそうとヘルスケア食品を提供する店舗「Dr.ミール」をオープンさせました。 これまで成人病とよばれていたものが、平成9年度厚生白書において”生活習慣病”として位置づけられ、食生活の面からの疾病予防・管理が求められるようになりました。病院などでは、栄養士から食事・栄養指導が行われますが、家庭で効果的な食事療法を実行することは難しいのが現状です。そこで、生活習慣病や食事に配慮が必要な方のために、栄養指導がいつでも気軽に行え、また実際の食生活に基づいた実践的なアドバイスができる、”栄養士でなければできない店”を作ろうと考えました。


ショップの運営と特長について。
小野:

 栄養士がコンサルティングしながら「食」を中心に健康をサポートする、特に食事療法を必要とする方などのために病態栄養食品の正しい使用方法等の情報を発信すること。そして医療現場ではなかなか対応しきれない部分をサポートし、本物志向をポリシーに貫いたヘルスケア食品の専門店を目指すことをコンセプトに運営しています。
「Dr.ミール」が何より、健康食品や自然食品の店と違うのは、スタッフ全員が、管理栄養士、薬剤師、看護婦の資格を有していることです。また、昨年よりホームページを設けると同時に、ショッピングモール楽天市場にも出店し、通信販売も行っています。お店で購入されたお客様も、2回目以降はご自宅にお届けする通信販売を利用される方が多いですね。


扱っている商品は。
小野:

 役20坪の店内は、病気予防と健康促進のための「ヘルスサポート食品」コーナーと、病気・身体の不具合改善のための「ヘルスケア食品」コーナーとに分かれています。これら、すべての商品を合わせると、1,000種類を超えるのではないでしょうか。主な内容は、カロリー調整品(ダイエットを含む)約200品目、成分強化食品(ダイエット食品含む)約200品目、成分強化食品 約130品目、低蛋白高カロリー 約230品目、療養食・介護食品(IBD対応食品含む) 約130品目などとなっています。


介護食品の動きについて。
小野:

 介護食品については、嚥下補助食品、水分補給ゼリー、ブレンダー食、きざみ食、カット食、流動職を各種取り揃えています。購入されるお客様は、50~60歳代の方で、介護する側の方が多いですね。 要介護の度合いにもよりますが、レトルトのおかゆなどが比較的良く売れています。


介護食品を販売する際のアドバイスは。
小野:

 感覚機能の低下によって、喉の乾きを感じにくくなっている高齢者の場合、水を飲もうという意欲が湧きません。また、過去に誤嚥した経験のある方などは、水を飲むことをためらいますから、脱水症状を起こしやすく、水分補給は特に重要です。水は特にむせやすいので、トロミをつけて嚥下しやすくした水分補給飲料をお薦めしています。また、トロミを調整する補助食品を購入される際に、お客様からトロミの調整の仕方をよく質問されます。トロミ調整のための補助食品は、何種類かあるのですが、それぞれの商品によって特性があるので注意が必要です。トロミをつける食品が液体なのか固体なのか、また冷たいのか熱いのかの温度の差、食べるまでの時間の長短によって使い分けられることなどの説明をしています。


高齢者の食生活について。
小野:

 年齢層が高くなるにつれて、糖尿病・高脂血症・高血圧症・腎疾患などの合併症を有する方が増えてくるため、これらについてのアドバイスやサポートが必要だと思います。
高齢者は新生児・幼児と違い、その人の生きてきた食癖や好みがあるので、それを尊重することが大切ではないでしょうか。介護される側、する側双方の健康のアドバイサーになれればと考えています。ヘルスケア食品は、栄養士のアドバイスを不可させてこそ、商品本来の価値を高めることができ、またお客様に理解していただいた上で、購入していただくことが重要なことと思います。

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