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記事掲載

掲載紙『読売新聞』
日 付2001年8月29日号
タイトルパネルディスカッション「21世紀の高脂血症」
『読売新聞』の8月29日号の、シンポジウム「21世紀の高脂血症 健やかな人生を送るために」のパネルディスカッションにパネリストとして参加のDr.ミール管理栄養士 穴倉弘枝氏。
(掲載記事より)

賢く食べること大切
食事療法について・・・・・


食事療法で大切なことは、特定の食べ物を制限するのではなく、量と頻度を調整して賢く食べることです。
時々、肉を食べたくないという方がいますが、脂身や皮を除くか、脂肪の少ないところや赤身を選べば、肉がメーンの日があってもよいでしょう。
 最近いろいろな情報があふれる中、ある食品がいいと聞くと、極端に偏った食事になりやすいので要注意です。以前、魚の脂肪が話題になり始めたころ、コレステロール値を下げようと、背の青い魚を食べ過ぎ、かえって悪化し、体重や血糖値も上昇した方がいました。食事は適量が大切です。
 コレステロールを改善させる食事で重要なことは、カロリーのとり過ぎに注意することです。1日の総カロリーは標準体重×25~30キロカロリーで算出します。標準体重は身長(メートル)×身長×22です。例えば、身長165センチの成人男性では、一日1600キロカロリー位になります。
 油脂の一日の目安量は総摂取カロリーの25%以内です。
どんなに良質の油でも30%を超えると過剰になり、よくないことが分かっています。魚や肉など食品に含まれる油脂すべてを計算しますので、調理で使える油の目安は、1日に大さじで1~2杯位しかありません。
 食物繊維には余分なコレステロールを体外に出す働きがあります。ノンカロリーで安心していただける海藻やコンニャク、また野菜にはビタミン、ミネラルが豊富に含まれているので、お勧めしたい食品です。
 食事療法をしっかり行えば、薬をのみ始める時期を先送りでき、必要な薬も少量で済みます。また、よい食習慣を身につけることは家族や周囲の健康を守ることにもなります。

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