ドクターミール

記事掲載

掲載紙:『Japan Medicine』(株式会社じほう)
日 付:2000年6月1日号

「Drミール(神戸市)が人気」

医療機関向けの業界紙『Japan Medicine』(株式会社じほう)の6月1日号に、「地域の信頼集める医療・健康食品販売店」として、「ドクターミール・三宮店」が掲載されました。

掲載内容(見出しから)


(地域の信頼集める医療・健康食品販売店)

スタッフ全員が管理栄養士など有資格
健康食品販売というと、「これでがんが治る」など、いかがわしいうたい文句の店もあるが、一方で、医療機関から信頼され、患者が紹介されてくる店もある。兵庫県神戸市のヒロ・メディカル・オフィス(小野裕美社長)が、同市三宮に開店した「Dr(ドクター)ミール」がその店。近隣の医療機関や腎臓病患者の団体からの紹介患者を栄養指導しながら、健康食品を販売しているが、スタッフ全員が管理栄養士などの資格をもち、健康食品に対する知識も豊富で、地域の信頼は高い。

腎臓病患者などに懇切な栄養指導

同店は、1998年3月に「せいでん三宮本店」内にオープンした。スタッフは管理栄養士5人、薬剤師1人、看護婦1人で構成。腎臓病食、糖尿病食などの医療食や、介護食、減塩食品などの健康食品、自然食品を販売している。今年3月には、日本最大のインターネット販売・楽天市場に「Drミール・楽天市場店」もオープンした。
 腎臓病食、糖尿病食とも、製品はメーカーが医療機関に「業務用」として納入しているものと同じ。腎臓病食は、同社と九州の食品会社「タクショク」が共同開発した「ケアミール」や、日清サイエンス、ジャネフなどの製品で、糖尿病食は、ニチレイやジャネフなどの製品を扱っている。
 健康食品の購入にあたっては、販売店で管理栄養士からの栄養指導を受けることが必要だ。腎臓病患者は、食生活上、塩分摂取が制限されているが、減塩食品でも買ってはいけないものがある。塩化ナトリウムが少なくても、塩化カリウムが多ければ、カウリムの摂取制限のある腎臓病患者にとっては害になる。
 また、塩分を抑えめにと聞くと、「塩分をとってはいけない」と考えるなど、食事「制限」を「禁止」と受け取る患者もいる。「Drミール」の田所奈美管理栄養士は、この点について、「制限する成分をまったくとってはいけないのではなく、上限と下限の範囲内に収めて摂取するのが大事」と、バランスのとれた食生活のためにも、栄養指導を受ける必要性を指摘する。

患者のために「売らない」ことも

同店に患者を紹介してくる医療機関のひとつに大阪府の西大阪病院がある。同病院栄養課の青木洋子管理栄養士によると、腎臓病や糖尿病患者が退院した後、自己療養するうえで一番困るのは、食事制限に対応した食事をつくること。「1日○○キロカロリー」と栄養指導されても、どんなメニューをつくればいいのか、患者にはイメージがわきにくい。
 患者のなかには、「自分で食事をつくるのは面倒」と退院を渋る、一種の「社会的入院患者」もいる。在宅患者向けの配食事業を行う会社もあるが、医療食の配食までを行うところはほとんどないのが現状という。
 青木氏が同店を知ったのは、管理栄養士仲間からの情報。実際に店舗を訪れたところ、腎臓病食、糖尿病食とも、医療機関向けのものがほとんどで、種類も豊富なことに驚いた。患者のなかには、医療食を扱っている店を知らない人も多いため、希望者に紹介を始めた。
 健康食品の販売業者のなかには、患者の状態を聞かずに品物を販売するところもある。このため、当初は「やたらと押し付けられるのではないか」という不安もあったが、ある患者からのクレームを店に問い合わせたときの対応をきっかけに、「信頼できる」と思うようになった。
 そのやりとりの発端は、ある日、糖尿病の患者からきた「品物を売ってくれなかった」というクレーム。「なぜ売らなかったのか」と同店に問い合わせをした。店からは、「腎臓病患者向けの高カロリーゼリーを買おうとしたので、糖尿病の人にはまずいと思って売らなかった」との答えが返ってきた。
 「売りつける」イメージの健康食品販売店が「売らなかった」ことが信用できる判断材料となった。これまでに紹介した患者からの評判も、「販売だけでなく、栄養指導もしてくれる」と好評だ。青木氏は、栄養指導のなかで患者を紹介した場合には、カルテに「Drミールに紹介」と記入しており、医師のなかにも興味をもつ人がいるという。

医療機関、患者団体からも紹介患者

腎臓病患者団体の兵庫県腎友会も、会員に「Drミール」を紹介している。高重靖副会長によると、会員にとって食事制限を守ることは重要な生活課題だが、栄養指導など患者の面倒をみてくれて、適正な医療食を販売してくれる店をみつけることは難しい。同会にも、「この製品はある協会が表彰していて、腎臓病に効く」と、推薦医師の名前入りの表彰状を見せて売り込みにくる業者もいる。この手の怪しい業者と、真面目な業者を区別するのは、素人にはわかりにくいという。
 腎臓病患者が、簡単に医療食を手に入れる方法は通院先の医療機関から購入すること。ただ、業務用のため、同じ味のものをケースで購入することになり、「毎日同じものでは飽きる」(高重副会長)結果になる。Drミールでは、このような患者の事情から、業務用でケース単位のものをバラして1個単位で販売している。
 同会は、発行している会誌の栄養講座の執筆も、「Drミール」に依頼している。内容は、低タンパク食品を使った「三色寿司」や「かき鍋」など、食事メニューの作成。患者の家族も一緒に食べられるものを提案しているが、会誌への協力や紹介患者に対する栄養指導を通じて、同会の「Drミール」への信頼は高い。
 健康食品販売にあたって難しいのは、信頼できる製品の確保。例えば、血糖値を下げたりする「キトサン」という成分は、カニの甲羅に多く含まれている。カニの甲羅から抽出して製品化するには、精製して不純物を取り除く作業などが必要だが、なかには甲羅を砕いて粉末にしただけで「キトサン」として販売する業者もいる。
 このような「怪しげな製品」の販売依頼が多いため、「Drミール」では、製品を扱うにあたって、業者に成分表と文献データの提出を求めているが、「必要ない」などと断ってくる業者も多いという。

在宅医療の進展に貢献

「Drミール」の小野社長は、健康食品の販売にあたって、「これを飲めば病気が治る」という宣伝はできないという。健康食品は食事療法の一環で、「いまの健康状態を維持し、病状がよくなってもなだらかによくなるものであって、患者の病気を治すのはあくまでも医者の領分」だからだ。高重副会長や青木氏によると、在宅医療の患者が増えている。そのなかで医療機関が安心して紹介できる健康食品の販売店は、在宅医療の進展に不可欠という。

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